JLESA'19-20|南アジアで求められる日本語教育とは

日時 :2019年11月4日〜5日

テーマ:南アジアで求められる日本語教育とは

会場 :英語外国語大学(EFLU)、ハイデラバード、インド

主催 :英語外国語大学(EFLU)、国際交流基金ニューデリー日本文化センター(JFND)

企画 :アルン・シャム(EFLU)、蟻末淳(JFND)

​参加者:来場者約100名(発表者はそのうち35名)、ZOOM視聴者30名

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参加者からの声

2019年11月4日~5日にインド・ハイデラバードの英語外国語大学(EFLU)と日本語学科・国際交流基金ニューデリー日本文化センター共催による国際シンポジウム『第2回南アジア日本語教育国際シンポジウム』に参加させていただきました。

 

1日目の第1セッションに各国の代表者がそれぞれの国における日本語教育実態について発表しました。同じ地域でどんな目的で日本語が教育されているか、それぞれがどんなことに悩んでいるか、など初めて気づいたことが多かったです。「技能実習生の送り出し」「専攻課程設立」「教育機関の増加や教師会設立」などに向けて頑張っている、そして、苦労している国の事情が伝わってきました。

 

また、個人発表も様々なテーマをカバーし、21世紀スキルまでみんな真剣に考えていることはいい刺激を受けました。基調講演やワークショップ、国際交流基金ニューデリー日本文化センター所長からの特別な講義でも言語だけではなく、周囲のことを配慮した上で社会人として行動できるような人材育成の焦点が当てられました。私自身の研究であり『ケース学習』も「問題発見能力」「問題解決能力」「異文化理解能力」の育成を重視することで、日本人の発表者数人も似たような能力を重視したようで心強かったです。

 

最後のパネルディスカッションにも参加させていただき、皆と一緒にこれからの南アジアの日本語教育について改めて考えさせられました。様々な課題があり、一つずつ解決していかないといけませんが、やはり研究の環境を整えて現地人指導者を育てることが重要です。具体的に言うと、①研究会・シンポジウムへ参加することと②研究論文投稿の機会を設ける、この2点が大事です。国際交流基金のガイダンスに従って、南アジアのこのネットワークを有効に利用することによって、この地域における日本語教育がポジティブに変わっていくことを期待しています。

バングラデシュ国立ダッカ大学 アラム・モハメッド・アンサルル

第2回南アジア日本語教育国際シンポジウムに参加させていただき、誠にありがとうございました。このシンポジウムに参加することで、今まで知らなかった新しい世界が開き、日本語教師としての視野が広がりました。南アジアにおける日本語教育の現状とこれから求められる日本語教育について理解でき、本当によかったと 思います。また、それぞれの国が抱いている問題や今後の課題について詳しく説明していただき、自国との類似点と相違点に気が付きました。そして、南アジアの 日本語教育をよりよくするために自分たちは何が貢献できるかを考えるための貴重な機会となりました。また、神吉先生の基調講演、宮本JFND所長の講義と名嶋先生のワークショップに参加でき、新しい知識を得ることができました。最後に、このシンポジウムのおかげで、南アジアの日本語教師のネットワークを作ることができ、とてもすばらしいと思っております。これからもそのネットワークを通して、先生方とのやり取りを続けたいと思っており、南アジアの日本語教育の発展のために国境を越えて、皆様と手を携えて、頑張っていきたいと思っております。

ケラニア大学、ディルシャーニ・ジャヤティラカ

7か国の代表者が1か所に集まり、それぞれの国の日本語事情について話す素晴らしい機会でした。南アジア各国の日本語教育ネットワークを作ったのは有意義です。シンポジウムでみんなの発表が情報的でとても良かったです。

 

参加者の発表を聞いて、各国の日本語教育現状はある程度理解し、こちらで日本語普及に役に立つと思います。

それぞれの国の日本語事情や課題などは国によって違うと思いますが、このネットワークを活かしてお互いに情報の共有と意見交換することにより、日本語教育促進に役立つものになると思われます。インターネット接続上声が途切れてはっきり聞こえなかったことがよくありましたが、参加していい勉強になりました。

 

最後にこのシンポジウムを実施するために蟻末さんをはじめシンポジウムに関わるアルンさん、EFLUのスタッフ、JFNDのスタッフなどの必死の努力は素晴らしかったです。お疲れ様でした。ありがとうございました。

パキスタン・日本文化協会 イリヤス・ムハンマド

 

モルディブ国立大学で日本語を教えております古閑栞と申します。南アジア日本語教育国際シンポジウムでモルディブの日本語教育事情、学習者のニーズ、今後の展望について発表する機会をいただきました。

今回このような南アジア各国からの日本語教育関係者が集うシンポジウムに参加でき、モルディブという日本語教育の規模がとても小さな国について発表する機会をいただけたともに、色々な先生方とのネットワークも作ることができ、とても嬉しく思っています。

基調講演やワークショップでは現在の日本語教育事情や、何かと問題になっている技能実習生、それに伴う日本政府の方針などについて知ることができ、とても勉強になりました。また、「まるごと」のオーラルテストの開発や、オンライン教材「みなと」の授業実践など、モルディブでも試してみたいと感じる発表が多かったです。

モルディブは教師数が少なく、授業の構成や指導方法を勉強する機会がとても少ないです。シンポジウムでは経験豊かな先生方がたくさんいらっしゃったので、教授法や模擬授業など、またどのような自作教材を使っているかなどの教室活動に直接つながるようなセッションもあれば更に良かったのではないかと思います。

このシンポジウムを企画、開催してくださったEFLU、JFの皆様、心より感謝申し上げます。

モルディブ国立大学・古閑栞